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1998年式
ROVER MINI COOPER BSCC Limited
車両の細かな状態は写真毎に説明があります
上部スライドには、車両の魅力的な写真が50枚ございます
写真をクリックして説明と共にご覧ください
「人々の記憶と記録に残る歴史上最もホットなミニのリバイバル・バージョン・・・フル・オリジナルという名のカスタムを施された限定750台のミニ・クーパー・BSCCリミテッド」
1959年に発売が始まったミニは、英国内ツーリングカーレースにおいて「ジャイアント・キラー」として瞬く間にその名を轟かせます・・・。
ストレートで背後に迫る・・・ミラーを埋め尽くす程大きなライバルにも動じず、小さく軽量なミニは、ライバル達が決して真似できない大胆なブレーキングでコーナーに飛び込み、僅かなスイート・スポットに入り込み、コーナーでライバルを抜き去るという、ミニならではの魅力的な走りでツーリングカー・レースの主導権を握ります・・・。
その結果1960年代のサルーン・カー・レースのスターティング・グリッドは、ホットなミニで占められることが多く、同じミニであるが故ハンドルを握る才能が何よりも問われた中、人々の心を鷲掴みにした熱い走りを展開したのがクーパー・カー・カンパニーのイギリス人ドライバー、ジョン・ローズでした・・・。
「スモーキー・ミニ」と呼ばれたジョン・ローズのワークス・ミニ「KDK 320F」は、意図的にオーバー・ステアにセッティングされ、大きなカウンターステアを巧みに入れながらコーナーに高速で突入・・・!サイドウエイ走行ばりにフロントタイヤから白煙をもうもうと吐きながら、軽くなったリアを瞬時にターンインさせ見事な4輪ドリフトであっという間にコーナーをクリアしていきます・・・!
時にはフロントタイヤからの煙で後続車が瞬間的にクラッシュを回避する中、ジョン・ローズはニヤニヤしながらチェッカーフラッグを目指してひた走るドラマが見られ、1968年ブランズハッチで行われた第6戦ではスーパーチャージャーを搭載したフォード・エスコートを駆る後の世界チャンピオングラハム・ヒルを抜いてトップに立つなど、人々を熱狂させたジョン・ローズの走りと共に驚異的なミニ・クーパーの快進撃を目撃した人々にとってBSCC(ブリティッシュ・サルーン・カー・チャンピオンシップ)を制覇した当時のミニ・クーパーは記録と記憶に残る忘れられないものとなったのです・・・。
(参考動画)
伝説となったジョン・ローズのスモーキーミニ・サイドウエイ4輪ドリフトはこちらから!
「1968年BSCC(ブリティッシュ・サルーン・カー・チャンピオンシップ)を記念し、30年後の1998年に限定750台発売された最後のクラシック・ミニ・クーパーは特別な一台!」
ローバー・ミニ・クーパーBSCCリミテッドは、1960年当時驚異的なミニ・クーパーの快進撃を目撃した人々にとって決して忘れる事のない当時のイメージをそのまま盛り込んだ最後のミニ・クーパーとして特別限定750台が1998年にリリースされました・・・。
当時のクーパー・カー・カンパニーのワークス・ミニ「KDK 320F」を彷彿とさせるボンネット・ストライプに始まり、ボディサイドのダブルストライプ、サイドマーカー上にあるチーム識別用矢印型のウィングピットマーカーサイン、そしてBMCリボンマーク・エンブレムなど、否が応でもエンスーマインドを盛り上げてくれます・・・。
また当時をオマージュする最後のミニ・クーパーとしての魅力は外観のみにとどまらず、トラディショナルなオールド・イングリッシュ・スタイルを堪能できる、実に渋いモスキート・グリーンの本革レザーを、シート、ステアリングホイールリム、シフトブーツ、パーキングブレーキグリップ、そしてドア内貼にあしらい、バランスの良いトータルコーディネートは非常に落ち着いたジェントルな雰囲気さえ醸し出すのです・・・。
当時の雰囲気を現代に蘇えさせるオマージュ手法は実にユニーク・・・!
MK-2グリル、2灯フォグランプ、マフラーカッター付純正マフラー、ルーフ色と同色純正ドアミラーなどが実に精悍な味わいとなってこのミニ・クーパーを引き立てています・・・。
さらにこのBSCCリミテッドは、1968年当時のレーシング・ミニのイメージを現代風に昇華・・・!
13インチのミニライト・ホイールに175/50VR13という現代スペックのワイドタイヤを履き、KONI製強化ダンパーで硬派にセッティング、それらをワイドなオーバー・フェンダーで精悍にアップデートし、現代の走行事情にマッチした機能とコンテンポラリーにデフォルメされたオーセンティックなイメージに仕立て上げられます・・・!
「歴史を感じるままに、積極的に程よいヤレ感を楽しむ・・・オーナー様の手によりオリジナルという名の至高のカスタムが施された1998年式ローバー・ミニ・クーパーBSCCリミテッド・・・!」
鉄壁ミニ・フリークのオーナー様・・・。
徹底したカスタムを積極的に楽しんだ最初のミニ1000を始め、キャブレター車からインジェクション車まで様々なミニをライフスタイルに取り入れ「生涯ず〜っとミニでいたい・・・」と宣言される程、クラシック・ミニを楽しんでおられます・・・。
どのミニも生産から既に20年以上経過していることもあり、様々な趣味嗜好のオーナーの元で過ごした車達・・・、特にカスタムパーツが多数存在するミニで純正ノーマル車を探すのは至難の技と考えられ、年式相応でノン・オールペンを信じられる車両を、多少のヤレや痛みは本当の状態が判る事として積極的に受け入れ探して来られました・・・。
まさに探しても無い、出会いを待つしかない条件ですが、「これならオリジナルに戻せそうだ・・・」と出会ったのが、微細にカスタムされていたものの良い状態で残っていた、希少なソリッド・ブラックのボディカラーを持つ、この1998年式ローバー・ミニ・クーパーBSCCリミテッドだったのです。
「これだ・・・!」
と迷わず購入され、それから可能な限り「オリジナルへ戻す」という名のカスタムを始められます・・・。
純正エアクリーナー・純正フォグランプ・純正アンテナ・純正ミラー(拡張穴なし)・純正3色テールレンズ・純正マフラー・・・そしてオーナー様の想いがよく判るのが、ROVER純正カセットデッキ・・・!「一度も聞いたことがありません・・・」と談笑されながらも、純正に戻す拘りが感じられる・・・そんな至高のカスタムがされてきたのです・・・!
唯一・・・
現在オリジナルと同型のレザーシフト・ノブがついているものの、「実はこれ純正じゃ無いんです・・・」とはオーナー様・・・。
オリジナルのシフトノブはサイドがモスキート・グリーンのレザーですが、装着されているのはブラックレザー一色のタイプとなっており、これはずっと根気良く探しておられるとの事です。
ひょっとして見学に来られた際には見つかっているかもしれません・・・。
仕事が終わり、日が暮れる頃を見計らいドライブに連れ出し、オールド・イングリッシュでまさにオーセンティックなミニの雰囲気を心から楽しまれるオーナー様・・・。
「可愛くって仕方ない・・・」
という表情で撮影中もずっと目を細くし眺めておられたのが印象的でした・・・。
機関良好、ミニにありがちなドアサイドのサビなど皆無、オリジナル至高主義のオーナー様のもと歴史を感じる自然なヤレ感をこのクルマの個性・味わいとし、時代を語れる1998年式ローバー・ミニ・クーパーBSCCリミテッド・・・。
持つ方の感性を高め、ミニがあるライフスタイルを積極的に楽しむ、まさにその様なクルマであると感じた取材だったのです・・・。
取材後記
こうして日々希少なクルマを取材〜執筆活動していますと、不思議に思うことが多々あります。
様々な事情から手放す事を決意された筈なのに・・・、インタビューしていると我が子の事の様に目をキラキラ輝かせて、手放す雰囲気など全く無く・・・、笑顔満面に愛車自慢頂くオーナー様達・・・。
大変ご苦労されパーツを収集・・・、メカニックに預けて我が子に会えない日々は悶々とした我慢の連続・・・。もちろん不具合があればすぐに対処してやっと仕上がった自分好みのクルマを手放される・・・。
「とても大切にされておられるミニ・クーパーBSCCリミテッドなぜ手放されるのですか・・・?」との私の愚問に、笑いながら一言、「仕上がってしまったから・・・」とはオーナー様のお言葉でした・・・。
判る気がします・・・
「人々の記憶と記録に残る歴史上最もホットなミニの限定リバイバル・バージョン・・・オリジナルという至高のアップデートを施された、味わいあるミニ・クーパーBSCCリミテッド」はきっと新しいオーナー様の感性を刺激するクルマでしょう・・・。
手元に歴史を感じる、味わいあるオリジナル・ミニ・クーパーがあるシンプルなライフスタイル・・・、大変魅力的に思えて仕方ありません・・・。
▲このとても素晴らしい「1998年式ローバー・ミニ・クーパー・BSCCリミテッド」は現在、群馬県にあります。
個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
本車両のご購入に際しては、自動車税の月割り精算並びにリサイクル預託金の負担をお願いいたします。
【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両は、車の越境ECサイト、「エステートセール®︎スプレマシー」に掲載されたものです。
至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは、
エステートセール®︎スプレマシーは、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿作成でご紹介し、物・心を整理する、北米文化エステートセールの日本版です。
文化も、次の世代への引き継ぎも、何も残らない、二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は、心にしっかり残しながらも、確実に次の世代に引き継ぐ、ご案内・仲介をいたします。
本記事内容は、2021年11月11日14時より、晴天の元、約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューと、実車試乗体験したものを元に、執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります、また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントも、あくまで取材時の天候、状況及び、筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。
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